シルク辞典

シルクの機能性

シルク(絹)は古くから世界中の人々を魅了し、愛用されてきました。優雅な光沢やしなやかな肌ざわりに加え、豊かな吸放湿性、保温性などに基づく着心地のよさがあり、他の繊維の追従を許さない固有の特性がシルクの魅力です。
さらに近年の科学技術の進歩により、絹タンパク質の機能の解明が進み、美容や健康にもよいことが明らかにされてきました。

シルクが身体にやさしい理由
シルクはお肌の成分に近い約20種のアミノ酸を含むタンパク質繊維であり、お肌にやさしい素材です。 敏感肌や乾燥が気になる肌には、肌に直接触れるインナーにシルクを取り入れることをおすすめします。
シルクで冷えとり健康法
シルクを着た人がすぐに感じる、軽さと暖かさ。シルクは天然繊維のなかでも最も細く最も長い繊維であり、繊維と繊維の間に細かな空気の層が沢山あるので、化学繊維とくらべても自然な暖かさをキープし、冷えを防いでくれます。
優れた吸湿性・放湿性
シルクは綿の約1.3倍の吸湿性と約1.5倍の放湿性を持ち、暖かいのに不快な湿度をコントロール。汗を吸収・放出してくれる理想の素材です。「冬は暖かく、夏は涼しい」快適な天然のエアコン素材と言われています。
静電気をおこしにくい
シルクは繭の中の蚕が紫外線を浴びないように守る機能があり、生地にもよりますが高い紫外線カット率があると報告されています。

シルク糸の種類

フィラメントとは
天然繊維の中で唯一の長繊維(フィラメント)であるシルク。繭から引き出した糸(数本)を束にして撚りをかけ、生糸にした繊維がシルクフィラメントです。紡績工程を経ずに糸にするので、ほとんど毛羽がなく、光沢やしなやかさに優れています。
絹紡糸(けんぼうし)とは
生糸にできなかった短繊維を紡績した糸。「絹紡糸」や「スパンシルク」とも呼ばれます。光沢の少ないやわらかくふんわりとした風合いが特長。
真綿(まわた)と紬糸(つむぎいと)とは
生糸に適さなかった繭を綿状にしてから平に引き伸ばしたものを「真綿」といい、衣料の中綿や布団などに利用されています。この綿から引き出した糸は膨らみがあり丈夫で暖かく、「紬糸」となり、結城紬など紬織物の原糸となります。

シルク生地の種類

編地(ニット)

スムース
適度な弾力と厚みがあり、伸縮性のあるしっかりとした生地。目の詰まった、凸凹の少ないなめらかな風合いが特長。
天竺
横方向への伸縮性があり、薄手のTシャツによく使用される。軽い着心地が特長。
フライス
ゴム編みやリブ編みとも呼ばれ、天竺に比べるとより縦横に伸縮性が高い。

織り生地

サテン
光沢に富んだツルツルとしたすべりのよさが特長。伸縮性は無く、パジャマや寝具、ドレスなどに使用される。

シルクお手入れ方法

シルクはタンパク質を多く含んでいるので、長持ちさせるには中性洗剤でお洗濯を推奨します。
アルカリ性や酵素入り洗剤、漂白剤や乾燥機の使用はお避けください。
※製品によってお洗濯方法は変わります。お洗濯の前に必ず洗濯絵表示をご確認ください。

手洗い方法
30℃程度のぬるま湯で、軽く押すようにして優しく押し洗いしてください。強く絞ると生地を痛めますのでご注意ください。
洗濯機を使用する場合
洗濯機を使用する場合は必ず洗濯ネットを使用してください。生地の持ちが格段によくなります。ドライコースを選択し脱水時間も短めがおすすめです。
色落ちについて
シルクは染色の染まりが良い分、退色もしやすい繊維のため、濃色の場合は特にご注意ください。濃色製品と白物と一緒に洗うと他のものに色が移ることがあります。また、汗や摩擦により色移りする場合がございますのでご注意ください。
陰干し
天然繊維のシルクは日光に当てると黄変や退色の原因となりますので直射日光は避けて陰干しをしてください。
アイロン
アイロンをかける場合は必ずあて布をして120〜130℃程度の中温でかけてください。
スチームアイロンのご使用はお避けください。